ラガーフェルドはひとりぼっち
11章に入るとラガーフェルドがゼファーを殺しにやって来ます。
クランク神学校の事件は人々の心に深い傷を負わせ、犯人の
「悪魔つきの少年」は処刑されたことになっています。
殺しても死なない人が犯人だと知れれば恐怖に包まれるからです。
リーンベルはゼファーがこの事件の被害者だと思ってましたが、
実は犯人だと知ってショックを受けます。
同じ頃バーゼルで持ち上がっていた問題が、クォーツの乱獲による
システムの劣化です。神学校の子供たちが死んだ原因はゼファーの
反乱だけでなく、ゼニスそのものの機能不全によるものなのです。
ラガーフェルドは犯人がのうのうと生きていることが我慢できない。
それで4階層のヴァシュロン邸まで訪ねて来ます。
これも普通に理解できる行動ですよね。そしてゼファーに殺されてしまいます。
ラガーフェルドは完全な捨て牌ということです。
チョイポリスでもこの人とゲルシーは復活しません。