十二国記 2 月の影 影の海~風の海 迷宮の岸
時系列的には陽子の物語が一番最近の事件になるので、
アニメでは女仙の回想という形で泰麒について語られていきます。
延王は戦国時代あたりに蓬莱から来て雁国を治めているので、
王になって500年が経過しています。
延麒も海客です。延麒は六太という子供で、貧しすぎる家に育ったうえに
口減らしで山に捨てられたのです。そこを妖魔に拾われて蓬山に来たわけです。
行方不明になった胎果を探しに行くのがほとんどですけどね。
蓬莱は日本で、崑崙が中国らしいです。
十二国で使われている言葉は漢字を使うので中国語か?と思わせますが
どうやら違うらしいんです。おそらくこの世で一番難しい言語なのでしょう。
海客たちはなかなか言葉を覚えられずに悪戦苦闘します。
まるで自分たちを見ているようなこの物語。
心臓を鷲掴みされる気分です。
ゲームでもいかに破綻しない世界観を構築するかが肝ですが、
この物語は怖いくらい完璧です。ちなみに本タイトルのPS2ソフトは
やり始めて数分でコントローラを投げつけて売りました。激怒です。
やりたい人はやってみてね。私の力不足かもしれないし。
経験値の無さが登場人物たちを苦しめることが多くて、陽子にしても
泰麒にしても「自分には出来ない」ともがき続けるのです。
全部を読んでみて一番辛い物語だと思ったのがこの泰麒のエピソードです。
記憶に残ってたのが陽子とこれだけだったので。あとは忘れちゃってて。
ということで今必死で読み直してます。
順番に上げていきます。お楽しみにー