百億の昼と千億の夜
百億の昼と千億の夜 (秋田文庫) (1997/04) 光瀬 龍、萩尾 望都 他 商品詳細を見る |
ネタバレしてます。↓をどうぞ
オリオナエ
釈迦国 悉逹多太子
阿修羅
弥勒 救世主?
兜率天浄土
婆羅門
転輪王=唯一神、造物主
梵天王
ユダ
大天使ミカエル
登場人物?を上げただけでちょっと腰が引けてしまいます。
それぞれが宗教界の大物なんですが、誰一人として全てを知ることはなく、
相手に対して「お前の上にいるものは何か?」「真実は誰が知るのか?」と
疑問を投げかけ合うんです。ここではイエスが悪者にされてますが、
ユダの言い分もあるだろうと思わせるのは公平な感覚です。
大天使ミカエルと弥勒はパワーバランス的に釣り合ってる?
複雑すぎて最初に読んだ時には全く意味がわかりませんでした。
でも人間社会が破滅に向かっているという現実と、最初からそれが目的と
いうところは「幼年期の終わり」と考え方は似てますよね。
まだ漫画しか読んでないので光瀬龍の原作も読む予定です。
SFに宗教を積極的に絡ませるとここまで難解になるのだと思いました。
もともと接点がないものを同じ器に放り込むとカオスそのもの。
難しいけど読んだほうがいいです。
私の「惑星開発委員会」はこの漫画からお借りした言葉です。