攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG 全26話
副題 個別の11人 individual eleven
順番が前後しますが、こちらの題材のほうがタイムリーなので2ndから行きます。
原作は士郎正宗氏、先に押井監督が映画化し、神山監督がテレビシリーズを手がけました。
まず時代背景ですが1990年頃から見た近未来の日本や世界が舞台です。
第三次、第四次世界大戦を経て戦争に参加してないはずの日本まで穴だらけにされ、
それでも他の国よりはマシな状態なため、各地から難民が押し寄せたわけです。
テロリストと革命家はどう違うんだろうと思いながら見ると面白いです。
当然全く違うタイプのリーダーが同時に動き回る複雑な状況を、本当に面白く
最初から最後まで飽きずに見ることができます。
日本は東京が水没してしまい、首都が福岡になっています。
素子やバトーが所属する公安9課は新浜といって神戸あたりにあるようです。
位置関係がよく分からなかったので、資料集が役に立ちました。
「イノセンス」に見られるように中華系の難民が多いせいで、
香港とか上海などのような街並みに難民がひしめいている状態です。
日本政府も対応に苦慮する中、長崎の出島が独立を宣言するのですが、
このリーダーがクゼという全身義体男です。カッコいい役ですよ。
全篇セリフがすごく良くて、大人のための物語なのです。
神山監督は押井監督の真似をするつもりだったらしいのですが、
え、全然違うと思うよ。と関係者全員が思ったことでしょう。
すごく分かりやすいですし。難しいセリフで26話は持ちません。
あ、これ笑い男のほうでしたっけ。2ndのほうが大きなテーマで記憶に残ります。
これから見る方は出来るだけ良いテレビやパソコンで見ていただきたいです。
音楽と音響がとても良くて、ヘッドホンをするとますます良い感じです。
資料集にあった日本地図を貼っておきますね。あーって思いますよ。