2 Hanna
ハンナというのは10年前にマンティコアから脱走したときにマックスを
助けてくれた女性のことです。1話の中にマックスが探偵さんにハンナを
探してくれと頼むシーンがあります。解っているのが名前だけで、名字が
解らないから無理だと言われてしまうのです。そりゃもっともだわ。
そのあとすぐに何者かに襲われる探偵さんは、マックスの依頼を断るように
なってしまいます。
ライデッカーが常にマックスをマークするようになるのは、逃げた12人の
ジェネティックを全員取り戻したいからで、生かさず殺さずの相関関係が
とても緊張感があります。ジェネティック側にしてもライデッカーは親の
ようなものなので、自分たちのことをよく知っているという理由から、
敵とはいえ殺せない大事な人なのです。
マックスがローガンから離れられなくなるのは、欲しい情報を彼がいつも
提示してくれるからです。
仲間のリーダーだったザックが生きているという情報もローガンがくれて
マックスはおそらく12人全員がどこかで生きているという希望を持ちます。
子供を生まれてすぐくらいから特殊戦闘員として育てる組織は、
第二次世界大戦中にドイツで実際に行われていたことで、当時の子供が
大きくなってから精神に障害を抱えることが多いと報告されていました。
幼少期に親の愛情を受けずに育ち、訓練ばかりされると脳に障害が
出てしまうということでしょうか。人の都合で人を兵器にするなんて
きっと許されない行いなんでしょうね。
ジェネティックはDNA配列を操作して強化されたミュータントで、
普通の人間ではないというところが本人たちや周りの人たちの心に
ひっかかるものを植え付ける原因でしょう。
猫のDNAを組み込まれているがゆえの身体能力とか発情期とか、
泥棒でもやってなきゃ乗り越えられねーさ。
私の見立てでは、ローガンとは上手くいかない。
同じ立場のジェネティックのほうが一緒にいて分かり合えると思うよ。
ザックはこれからいろいろ絡んでくるけど、家族を守るリーダーとして
かっこいい描かれ方をしています。一押しの人物ですね。
